東日本旅客鉄道 > JR東日本クロスステーション
同社が運営する駅ナカ商業施設「エキュート」の店舗(エキュート大宮)
株式会社JR東日本ステーションリテイリングを吸収合併して継承した。
本社が入居するサウスゲート新宿ビル

株式会社JR東日本クロスステーション(ジェイアールひがしにほんクロスステーション、: JR East Cross Station Co.,Ltd.)は、東京都渋谷区千駄ヶ谷本社を置く、東日本旅客鉄道(JR東日本)の完全子会社[1]、同社の連結子会社[5]

主な事業として、JR東日本管内の駅売店「KIOSK」を中心に、駅ナカコンビニNewDays」、駅ナカ商業施設「エキュート」「グランスタ」、駅弁販売店、専門店(土産物等の物販店)などの各種店舗、自販機などを運営している。また飲食業としては、駅ナカ飲食店の運営やJR東日本の社員食堂の運営受託、自社店舗で販売する弁当サンドイッチおにぎりなどの製造も行っている。

歴史

国鉄分割民営化によるJR東日本の発足に伴い、1987年昭和62年)6月4日付で東日本キヨスク株式会社として設立された[3]。旧国鉄売店キヨスク」を運営していた鉄道弘済会からJR東日本管内の大部分の店舗を承継した[5]

鉄道弘済会の手を離れ、JRの100%子会社となったこと機に、キヨスクにおいてこれまでの人件費の高かったスタッフを入れ替えるために高額の割増退職金で希望退職を募集した[5]。これに販売員の9割以上が応募したためスタッフ補充が追い付かず、2007年には首都圏の三分の一以上の店舗が一時休店を強いられた[5]

しかしその後の駅ナカビジネスの環境変化により、社内の売上シェアに占める駅売店「KIOSK」の割合は、会社設立翌年の1988(昭和63)年度の95 %から、10年後の1998平成10)年度には67 %まで低下し、さらに2000年代に入ると、2005(平成17)年度には37 %、2006(平成18)年度決算ではコンビニ部門の35 %を下回る34 %まで低下した。そのため事業内容が社名にそぐわなくなったことから、2007年(平成19年)7月1日付で株式会社JR東日本リテールネット(英文社名:JR East Retail Net Co.,Ltd. )へ商号変更した[4]また2007年の商号変更と同時にに、KIOSKの読みをJRグループ共通の「キスク」から「キスク」へ改めた(ただしJRグループ内の他社が追随する予定はない。)[要出典]

2021年令和3年)4月1日付で、JR東日本リテールネットがJR東日本フーズJR東日本ウォータービジネス、株式会社鉄道会館の3社を吸収合併し、同日付で商号を現社名に変更した[2]。また会社合併に伴い、同年4月7日には本社を東京都新宿区西新宿2丁目3番1号から渋谷区千駄ヶ谷5丁目33番8号(サウスゲート新宿ビル)へ移転した[2]。合併と同時に社内カンパニー制を導入し、JR東日本リテールネットのNewDays、専門店等を「リテールカンパニー(小売業)」、JR東日本フーズを「フーズカンパニー(飲食業)」、JR東日本ウォータービジネスを「ウォータービジネスカンパニー(飲料水・自動販売機管理)」、JR東日本リテールネットの「エキュート」、鉄道会館「グランスタ」等を「デベロップメントカンパニー(不動産業)」として旧会社の事業を承継した。

JRグループ以外への店舗展開として、第三セクター鉄道のうち、旧JR東日本管内のえちごトキめき鉄道の主要駅や、JR東日本が出資する東京臨海高速鉄道りんかい線)でも駅売店の運営を行っている。また、専門店についてはJR東日本の系列外や沿線外にも多数出店しているが、駅売店や駅ナカコンビニの出店はごく少数で、一例としては、千葉都市モノレール千葉駅がある。[要出典]

JR東日本グループとして、同社の交通系ICカードSuica」利用エリア内でSuica電子マネーを積極的に導入している。特に2010年(平成22年)後半にはJR東日本本共同で「KIOSK」および「NewDays」でSuicaポイントの倍増や「Suica割」のキャンペーンを数回実施した。

沿革

  • 1932年昭和7年)2月 - 財団法人鉄道弘済会を設立(リテールカンパニーの源流)[6]
  • 1938年(昭和13年)10月 - 日本食堂株式会社を設立(フードカンパニーの源流)[6]
  • 1952年(昭和27年)9月 - 株式会社鉄道会館を設立(デベロップメントカンパニーの源流)[6]
  • 1987年(昭和62年)
  • 1989年平成元年)4月 - ジェイアール東日本レストラン株式会社を設立[6]
  • 1990年(平成2年)5月 - ジェイアール東日本レストランがベッカーズ株式会社を買収して子会社化、株式会社ジェイ・ビーへ商号変更[6]
  • 1997年(平成9年)10月 - キヨスクをコンビニエンスストア「ミニコンビ」に改装した店舗を飯田橋駅に開店。コンビニエンス事業へ進出。[要出典]
  • 1998年(平成10年)10月 - 日本食堂が株式会社日本レストランエンタプライズ(NRE)へ商号変更、JR東日本の営業エリアを承継する[6]
  • 2001年(平成13年)
    • 4月 - ジェイアール東日本レストランが株式会社ジェイ・ビーを吸収合併、ジェイアール東日本フードビジネス株式会社(JEFB)へ商号変更[6]
    • 10月1日 - ジェイアール東日本コンビニエンス(店舗名は「JC」)およびジェイアール東日本商事のコンビニエンス部門と、東日本キヨスク株式会社のコンビニエンス部門「ミニコンビ」を事業統合[7]。新店舗名を「NEWDAYS」とする[7]
  • 2003年(平成15年)9月 - エキュートの運営会社として、株式会社JR東日本ステーションリテイリングを設立[6]
  • 2006年(平成18年)
  • 2007年(平成19年)
    • 7月1日 - 東日本キヨスク株式会社が、株式会社JR東日本リテールネット(JR East Retail Net Co.,Ltd.)へ商号変更[6][2]
    • 7月 - ジェイアール東日本フードビジネスがジューススタンド「ハニーズバー (HONEY'S BAR) 」のチェーン展開を開始、JR山手線池袋駅に外回りホーム店と内回りホーム店を開業[8]
  • 2008年(平成20年)4月 - 東京・横浜・新宿・立川・大宮・千葉支店を本社直轄化。[要出典]
  • 2009年(平成21年)4月 - JR東日本支社別子会社の再編に伴い、子会社で運営していた店舗を移管。[要説明]
  • 2010年(平成22年)
    • 8月 - 社内開発プロジェクトを統合しデベロッパー営業部を設置。駅構内開発事業に参入。[要出典]
    • 10月 - NEWDAYS営業部とKIOSK営業部を統合し、コンビニエンス営業部を設置。[要出典]
  • 2013年(平成25年)10月 - JR東日本との連携と店舗支援強化のため、首都圏に東京・新宿・上野・横浜・八王子・大宮・千葉の各支店を再設置。[要出典]
  • 2014年(平成26年)
    • 4月 - JR東日本の事業再編計画により、東北・新潟エリアの土産物店等31店舗の営業を別会社に分割。[要出典]
    • 12月 - コンビニ事業の店舗ブランド表記を「NEWDAYS」から「NewDays」に変更。[要出典]
  • 2018年(平成30年)4月 - JR東日本グループ再編により、JR東日本ステーションリテイリングを吸収合併[6][9]、JR東日本ウォータービジネスを完全子会社化[6][9]
  • 2021年令和3年)
    • 4月1日 - JR東日本グループ再編により、JR東日本フーズ、JR東日本ウォータービジネス[注釈 3]、鉄道会館を吸収合併[2][6]。同日付で株式会社JR東日本クロスステーションへ商号変更[2][10]
    • 4月7日 - 本社を新宿区西新宿2丁目3番1号から渋谷区千駄ヶ谷5丁目33番8号へ移転[2]
  • 2022年(令和4年)4月1日 - 株式会社NRE高崎サービス(本社:群馬県高崎市栄町1-25)を吸収合併[2]
  • 2023年(令和5年)

主な事業

リテールカンパニー

コンビニエンス事業(主にJR東日本駅構内) - 旧JR東日本リテールネットの事業
専門店事業(上記コンビニエンス事業に含まれない業態の総称) - 旧JR東日本リテールネットの事業
  • HANAGATAYA(土産・弁当)
  • コレもう食べた?(食品催事区画 - 旧・Monthly Sweets)
  • BOOK COMPASS(書籍 - 旧・BOOK EXPRESS)
  • Eki RESQ(エキ レスク)(薬局 - 旧・くすりSTATION)
  • Ekinaka LAB(エキナカラボ)(臨時催事)
  • Plame Collome(プレミィコロミィ)(ファッション・雑貨)
  • 以上のブランドに置き換わる予定のブランド - 膳まい(弁当)、Monthly Sweets(催事区画)、銘品館・ギフトガーデン(土産)
  • その他展開ブランド - ユニクロ3coins station(300円均一雑貨)、ポータースタンド(服飾雑貨)、RAILYARD(鉄道雑貨)、STANDBY TOKYO(コーヒー・旅雑貨)、Nippon Standard(雑貨)、やまたまや(山梨・多摩地産品)、めぐりめぐるめ(諸国銘菓)、ラポート(食品)

フーズカンパニー

飲食店事業 - 旧JR東日本フーズの事業

展開しているブランド

●は旧NREのブランド、◇は旧JEFBのブランド(いずれもフランチャイズを含む)。★は会社発足後に誕生またはフランチャイズを開始したブランド。

デベロップメントカンパニー

  • デベロッパー事業(駅構内開発事業)
    • エキュート - 大宮・大宮ノース、品川、東京、上野、立川、日暮里、秋葉原
    • エキュートエディション - 渋谷(渋谷スクランブルスクエア内)[16]、横浜、有楽町、飯田橋、新橋、御茶ノ水
    • マーチエキュート神田万世橋[17] - 旧万世橋駅
    • グランスタ - 東京・丸の内(旧鉄道会館の事業)八重洲・八重北
    • グランアージュ
    • リエール藤沢
    • 小規模駅構内開発事業(ek-ish)-高輪ゲートウェイ、原宿、新木場、五反田

ウォータービジネスカンパニー

  • 飲料自動販売機事業 - 旧JR東日本ウォータービジネスの事業

関連会社

  • 株式会社エヌアールイーサービス - 完全子会社(旧JR東日本フーズ/NRE系)。高齢者福祉施設、JR東日本社員寮の運営など。
  • RB工装株式会社 - 完全子会社(旧鉄道会館系)。エキナカ等の建設・内装工事等。
  • 株式会社海苔弁山登り - 33.4%出資関連会社(2021年5月1日付で資本参加)[19]。海苔弁当の製造販売など。
  • シンセンフードテック株式会社 - 完全子会社。2025年3月14日株式取得。原材料及びオリジナル商品の輸入と国内加工[20]
  • 株式会社ジェイアール東日本物流 - 株式の一部を保有。KIOSK・NewDaysの商品管理・配送業務を担当。

かつての子会社・関連会社

  • 株式会社日本ばし大増 - 元JR東日本フーズ(NRE系)の完全子会社。駅弁等の製造販売など。2023年4月1日付で当社に吸収合併[2]
  • 株式会社大船軒 - 元JR東日本フーズ(NRE系)の完全子会社。駅弁等の製造販売など。2023年4月1日付で当社に吸収合併[2]
  • 株式会社NRE高崎サービス(本社:群馬県高崎市)- 元JR東日本フーズ(NRE系)の完全子会社。高崎支社管内における駅弁等の製造販売など。2022年4月1日付で当社に吸収合併[2][21]
  • ジェフビーサービス株式会社(本社:東京都荒川区)- 元JR東日本フーズ(JEFB系)の完全子会社。2022年4月1日付でエヌアールイーサービスに吸収合併[22]
  • 株式会社JR東日本ウォータービジネス(本社:東京都品川区)- 完全子会社。清涼飲料、飲料自動販売機事業などを行っていた。2021年4月1日、当社に吸収合併。
  • 株式会社JR東日本フーズ
    • 2021年4月1日、当社に吸収合併。飲食店業を行っていた。
    • 下記2社は、一部株式を旧東日本キヨスク時代に保有していたが、JR東日本の完全子会社となった後、2020年4月1日に株式会社JR東日本フーズとして統合された。
  • 東北キヨスクサービス株式会社(本社:宮城県仙台市青葉区
    • 東北主要駅への商品の配送など。
    • 2009年10月物流機能を東北鉄道運輸株式会社に統合。
  • 東日本駅配送サービス株式会社(本社:東京都台東区)- 2007年2月1日にジェイアール東日本物流が吸収合併。
  • 株式会社アドレスト長野(本社:長野県長野市)- 完全子会社。飲食店業、広告代理業など。2020年4月1日に当社に吸収合併され消滅。
  • 株式会社ヤンレイ(本社:東京都台東区)- CD・DVDの販売(CD GARDEN)、アパレルの卸売及び販売を行っていた。2020年4月1日に東京ステーション・サービスに吸収合併され消滅。
  • 千葉弘食株式会社(本社:千葉県千葉市中央区
  • 株式会社エヌアールイー東北サービス - 完全子会社(旧JR東日本フーズ/NRE系)。東北エリアにおけるJR東日本社員寮の運営など。2023年4月にエヌアールイーサービスに吸収合併され消滅[23]
  • 株式会社東京ステーション・サービス(本社:東京都台東区)- 完全子会社。貸ロッカー業等の受託、飲食店業、建物保守管理など。2025年4月1日にJR東日本クロスステーションに吸収[2]
  • 株式会社果実園 - 完全子会社。2024年5月1日株式取得。飲食業。2026年4月1日にJR東日本クロスステーションに吸収[2]

脚注

注釈

  1. なお、鉄道弘済会大宮営業所は2001年まで駅売店の営業を続けていた。[要出典]
  2. 同年10月、東日本キヨスク株式会社の飲料自動販売機事業をJR東日本ウォータービジネスへ移管。
  3. JR東日本ウォータービジネスの合併により、同社へ移管していた飲料自動販売機事業を再度継承。
  4. 西船珈琲研究所の1店舗のみで、ホームページでも西船珈琲研究所のロゴが使用される。

出典

  1. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 会社情報 - 会社概要”. JR-Cross 株式会社JR東日本クロスステーション. 株式会社JR東日本クロスステーション. 2023年8月24日閲覧。
  2. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 株式会社JR東日本クロスステーションの情報 国税庁法人番号公表サイト、2023年8月24日閲覧。
  3. 1 2 3 『会社総鑑 未上場会社版 1997年版 下巻』日本経済新聞社、1997年5月20日、3716頁。
  4. 1 2 グループ会社の社名変更について』(プレスリリース)東日本旅客鉄道株式会社、東日本キヨスク株式会社、2007年4月4日2023年8月24日閲覧
  5. 1 2 3 4 髙木豊『知られざる国鉄遺産“エキナカ” もう一つの鉄道150年』日刊工業新聞社、2022年、84-86, 108頁。ISBN 978-4526082344
  6. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 会社情報 - 沿革”. JR-Cross 株式会社JR東日本クロスステーション. 株式会社JR東日本クロスステーション. 2023年8月24日閲覧。
  7. 1 2 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '02年版』ジェー・アール・アール、2002年7月1日、186頁。ISBN 4-88283-123-6
  8. 1 2 3 「駅のオアシスが…」JR東日本「ハニーズバー」全店閉店に惜しむ声”. 毎日新聞 (2023年8月21日). 2023年8月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月24日閲覧。
  9. 1 2 JR東日本グループ事業の再編についてのお知らせ』(プレスリリース)東日本旅客鉄道株式会社、2017年12月19日2023年8月24日閲覧
  10. JR東日本グループ事業の再編についてのお知らせ』(プレスリリース)東日本旅客鉄道株式会社、2020年11月12日2020年12月4日閲覧
  11. 1 2 JR東日本駅のジューススタンド「ハニーズバー」全店閉店へ 「経営改善の取り組みの一環」のため 「好きだったのに」惜しむ声続出 2007年から出店していました。 ねとらぼアイティメディア株式会社、2023年8月18日、2023年8月24日閲覧。
  12. 1 2 JR東「ハニーズバー」8月末で全店閉店 2年前に海外進出も...理由は「経営改善の取り組みの一環」 J-CASTニュース、2023年8月18日、2023年8月24日閲覧。
  13. 1 2 さよならHONEY’S BAR、別れの「甘熟王バナナジュース」 ロケットニュース24株式会社ソシオコーポレーション、2023年8月19日、2023年8月24日閲覧。
  14. JR東日本のハンバーガーショップ「ベッカーズ」37年の歴史に幕 柏店で“最後のバーガー”を販売”. ORICON NEWS. オリコン (2023年11月7日). 2023年11月7日閲覧。
  15. 三輪大輔 (2023年11月22日). 最後の1店が閉店「ベッカーズ」を追い込んだ"5難" 37年の歴史に幕、ハンバーガー業界囲む厳しさ”. 東洋経済オンライン. 東洋経済新報社. 2024年2月1日閲覧。
  16. エキュートエディション渋谷
  17. マーチエキュート神田万世橋
  18. acure(アキュア)
  19. 海苔弁専門店「刷毛じょうゆ 海苔弁山登り」の事業拡大に向けて、スマイルズとJR東日本リテールネットが資本提携 Smiles、2021年3月。
  20. https://www.jr-cross.co.jp/info/items/20250314_press.pdf
  21. 株式会社NRE高崎サービスの情報|国税庁法人番号公表サイト
  22. ジェフビーサービス株式会社の情報|国税庁法人番号公表サイト
  23. 株式会社エヌアールイーサービスの情報|国税庁法人番号公表サイト

関連項目

外部リンク