1988年ベルギーグランプリは、1988年F1世界選手権の第8戦として、1988年8月28日にスパ・フランコルシャンで開催された。
予選
予備予選
| 順位 | No | ドライバー | コンストラクター | タイム | 差 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 36 | ダラーラ・フォード | 2'01.068 | — | |
| 2 | 31 | コローニ・フォード | 2'02.101 | +1.033 | |
| 3 | 21 | オゼッラ | 2'02.347 | +1.279 | |
| 4 | 33 | ユーロブルン・フォード | 2'02.933 | +1.865 | |
| DNPQ | 32 | ユーロブルン・フォード | 2'04.208 | +3.140 |
- 上位4台が予選に進出
予選
ウィリアムズのナイジェル・マンセルが体調不良で欠場し、代役としてマーティン・ブランドルがウィリアムズの5号車で出場した。
予選2日目(土曜)が雨となった為、ドライだった予選1日目のタイムでグリッドは決まり、マクラーレン・ホンダのアイルトン・セナとアラン・プロストが1列目を分け合うというこのシーズン見慣れた結果となった。その後もフェラーリの2台とベネトンの2台、ロータスの2台というこの年に多く見られた予選順位となったが、エンジンパワーに劣るウィリアムズ・ジャッドのリカルド・パトレーゼが5位につけたほか、ロータス・ホンダの中嶋悟が、昨年度のドライバーズ・チャンピオンでチームメイトのネルソン・ピケより上位の8位につけた。
なお、ウェットコンディションだった土曜日の予選では1位がウィリアムズのマーティン・ブランドル、2位にロータスの中嶋悟と言う順位でセッション終了となり[1]、予選グリッドに影響するわけではなかったが、「雨の中嶋」のセッション2位は日本のフジテレビをはじめ各レース専門誌で大きく報じられた。
ミナルディのルイス・ペレス=サラとピエルルイジ・マルティニ、ユーロブルンのステファノ・モデナ、ティレルのジュリアン・ベイリーが予選落ちとなった。
| 順位 | No | ドライバー | コンストラクター | タイム | 差 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | マクラーレン・ホンダ | 1'53.718 | - | |
| 2 | 2 | マクラーレン・ホンダ | 1'54.128 | +0.410 | |
| 3 | 28 | フェラーリ | 1'54.581 | +0.863 | |
| 4 | 27 | フェラーリ | 1'55.665 | +1.947 | |
| 5 | 6 | ウィリアムズ・ジャッド | 1'57.138 | +3.420 | |
| 6 | 20 | ベネトン・フォード | 1'57.455 | +3.737 | |
| 7 | 19 | ベネトン・フォード | 1'57.535 | +3.817 | |
| 8 | 2 | ロータス・ホンダ | 1'57.616 | +3.898 | |
| 9 | 1 | ロータス・ホンダ | 1'57.821 | +4.103 | |
| 10 | 17 | アロウズ・メガトロン | 1'57.925 | +4.207 | |
| 11 | 18 | アロウズ・メガトロン | 1'57.980 | +4.262 | |
| 12 | 5 | ウィリアムズ・ジャッド | 1'58.206 | +4.488 | |
| 13 | 15 | マーチ・ジャッド | 1'58.361 | +4.643 | |
| 14 | 16 | マーチ・ジャッド | 1'58.439 | +4.721 | |
| 15 | 36 | ダラーラ・フォード | 1'59.736 | +6.018 | |
| 16 | 30 | ローラ・フォード | 1'59.906 | +6.188 | |
| 17 | 25 | リジェ・ジャッド | 2'00.037 | +6.319 | |
| 18 | 14 | AGS・フォード | 2'00.410 | +6.692 | |
| 19 | 22 | リアル・フォード | 2'00.521 | +6.803 | |
| 20 | 26 | リジェ・ジャッド | 2'00.857 | +7.139 | |
| 21 | 3 | ティレル・フォード | 2'01.078 | +7.360 | |
| 22 | 31 | コローニ・フォード | 2'01.359 | +7.641 | |
| 23 | 29 | ローラ・フォード | 2'01.467 | +7.749 | |
| 24 | 9 | ザクスピード | 2'01.899 | +8.181 | |
| 25 | 10 | ザクスピード | 2'01.938 | +8.220 | |
| 26 | 21 | オゼッラ | 2'02.029 | +8.311 | |
| DNQ | 24 | ミナルディ・フォード | 2'02.129 | +8.411 | |
| DNQ | 23 | ミナルディ・フォード | 2'02.314 | +8.596 | |
| DNQ | 33 | ユーロブルン・フォード | 2'02.322 | +8.604 | |
| DNQ | 4 | ティレル・フォード | 2'02.519 | +8.801 |
- 上位26台が決勝進出
決勝
完走台数がわずか10台というサバイバルレースとなり、予選で1位と2位につけたマクラーレン・ホンダのアイルトン・セナとアラン・プロストがそのままワン・ツー・フィニッシュした。長らく3位を走行していたミケーレ・アルボレートはエンジントラブルによりマシンから白煙を吹きリタイア。母国グランプリであるティエリー・ブーツェンと、アレッサンドロ・ナンニーニのベネトン2台が3位と4位でチェッカーを受けたが後に失格となり(後述)、繰り上がりで5位で終えていたイヴァン・カペリ(予選14位)が公式記録で3位となり、以下繰り上がりで4位はロータスのネルソン・ピケ、5位と6位にはデレック・ワーウィックとエディ・チーバーのアロウズ勢がポイントを得ることとなった。
また予選5位と好調だったリカルド・パトレーゼは、決勝でカペリと接触ギリギリの大バトルを繰り広げたがエンジントラブルによりリタイアした。予選でピケの上の8位からスタートし、レース中も5位をキープしピケをリードし続け、国際映像でもピケやナニーニとのバトルを写され続けた中嶋悟はエンジントラブルで22周目にリタイアした。最後の完走者はAGSのフィリップ・ストレイフであった。
ベネトンの失格
3位でゴールしレース後表彰台に立っていたブーツェンと、続いて4位でゴールしていたナニーニのベネトン2台は、レース終了から3カ月以上経過した11月末になってFISAから車両規定違反があったとして失格が発表された。ベネトンの2台は公式記録から除外され、完走を果たしていた5位以下のドライバーの順位が全て2つ繰り上がった順位に公式記録が訂正された。これはブーツェンのマシンからレース後採取されたガソリンのオクタン価が、レギュレーション規定の数値を上まわるオクタン価だったため[2]。
シーズン終了後だったため各ランキングも修正され、ブーツェンは4ポイント減でもドライバーズランキング4位のまま変化が無かったが、3ポイント減となったナニーニのランキングは7位だったものが9位タイと変動することとなった。
| 順位 | No | ドライバー | コンストラクター | 周回数 | タイム/リタイヤ | グリッド | ポイント |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 12 | マクラーレン・ホンダ | 43 | 1:28'00.549 | 1 | 9 | |
| 2 | 11 | マクラーレン・ホンダ | 43 | +30.470 | 2 | 6 | |
| 3 | 16 | マーチ・ジャッド | 43 | +1'15.768 | 14 | 4 | |
| 4 | 1 | ロータス・ホンダ | 43 | +1'23.628 | 9 | 3 | |
| 5 | 17 | アロウズ・メガトロン | 43 | +1'25.355 | 10 | 2 | |
| 6 | 18 | アロウズ・メガトロン | 42 | +1 Lap | 11 | 1 | |
| 7 | 5 | ウィリアムズ・ジャッド | 42 | +1 Lap | 12 | ||
| 8 | 36 | ダラーラ・フォード | 42 | +1 Lap | 15 | ||
| 9 | 30 | ローラ・フォード | 42 | +1 Lap | 16 | ||
| 10 | 14 | AGS・フォード | 42 | +1 Lap | 18 | ||
| 11 | 26 | リジェ・ジャッド | 39 | エンジン | 20 | ||
| 12 | 3 | ティレル・フォード | 39 | スロットル | 21 | ||
| 13 | 10 | ザクスピード | 38 | ギアボックス | 25 | ||
| DSQ | 20 | ベネトン・フォード | 43 | 失格 | 6 | ||
| DSQ | 19 | ベネトン・フォード | 43 | 失格 | 7 | ||
| Ret | 31 | コローニ・フォード | 36 | ステアリング | 22 | ||
| Ret | 27 | フェラーリ | 35 | エンジン | 4 | ||
| Ret | 6 | ウィリアムズ・ジャッド | 30 | エンジン | 5 | ||
| Ret | 15 | マーチ・ジャッド | 29 | スピン | 13 | ||
| Ret | 9 | ザクスピード | 25 | オイル漏れ | 24 | ||
| Ret | 2 | ロータス・ホンダ | 22 | エンジン | 8 | ||
| Ret | 21 | オゼッラ | 14 | 燃料系 | 26 | ||
| Ret | 28 | フェラーリ | 11 | インジェクション | 3 | ||
| Ret | 29 | ローラ・フォード | 9 | エンジン | 23 | ||
| Ret | 22 | リアル・フォード | 2 | 接触 | 19 | ||
| Ret | 25 | リジェ・ジャッド | 2 | 接触 | 17 |
出典
- ↑ 1988 Belgiam Grand Prix QUALIFYING 2 Formula1.com 28 Aug 1988
- ↑ ベネトン ベルギーGP失格、罰金も課される F1GPX特別編集 1989カレンダー号 8頁 山海堂
関連項目
| 前戦 1988年ハンガリーグランプリ |
FIA F1世界選手権 1988年シーズン |
次戦 1988年イタリアグランプリ |
| 前回開催 1987年ベルギーグランプリ |
次回開催 1989年ベルギーグランプリ |