ソチオリンピック公園の計画

2014年ソチオリンピック(2014ねんソチオリンピック)は、2014年2月7日から23日までロシアソチで開催された第22回冬季オリンピックソチ2014(Sochi 2014、Сочи 2014)と呼称される。

テーマは"Hot. Cool. Yours."(ホットで、クールな、みんなの大会)

大会招致までの経緯

開催地は2007年7月4日グアテマラグアテマラシティで開催された第119次IOC総会ソチに決定した。総会直前までは、前回2010年冬季オリンピックの開催地投票でバンクーバーに接戦で負けた韓国平昌が最有力候補だったが、二度の投票の末に接戦を制したソチに決定した。

最終立候補都市と投票結果

2014年冬季オリンピック開催地投票
都市 1回目 2回目
ソチロシアの旗 ロシア3451
平昌大韓民国の旗 韓国3647
ザルツブルク オーストリア 25-

一次選考で落選した都市

参加国・地域

出典:[1]

実施競技と日程

今大会から新種目としてフィギュアスケート団体、スキージャンプ女子、スキーハーフパイプ、スキー・スノーボードスロープスタイル、スノーボードパラレル回転、バイアスロン男女混合リレー、リュージュ団体が採用された。

冬季オリンピックとしては史上初めて、開会式に先立って競技を施行することになった(夏季オリンピックでは2000年シドニーオリンピック以降が開会式に先立って競技を施行している)。

2014年2月6日 - 2月23日(日付は全てモスクワ時間[3]。「予」は予備日。

日付67891011121314151617181920212223
開会式[注釈 2]閉会式
スキー アルペンスキー
クロスカントリースキー
スキージャンプ
ノルディック複合
フリースタイルスキー
スノーボード
スケートスピードスケート
フィギュアスケート
ショートトラックスピードスケート
アイスホッケー
ボブスレーボブスレー
スケルトン
バイアスロン
カーリング
リュージュ

競技会場

オリンピックパーク(2018年)

競技会場は大きく分けて、ソチの黒海沿岸及びクラースナヤ・ポリャーナ山岳地区の2ヵ所に集まっている。競技終了後は、各会場でメダリストにブーケを手渡す「フラワーセレモニー」を行った後、ソチ・オリンピック・パークのメダル・プラザで表彰式を行った。(アイスホッケー・クロスカントリー女子30km・男子50kmを除く)

コースタルクラスター(沿岸エリア)

マウンテンクラスター(山岳エリア)

国・地域別メダル獲得数

ソチオリンピック メダル獲得状況
       最高が金メダルの国
       最高が銀メダルの国
       最高が銅メダルの国
       メダル獲得のなかった国
       大会不参加の国
       国内オリンピック委員会が未承認の国

開催国ロシアによる大規模なドーピングが発覚し、2017年12月までにロシア人選手46名が永久追放処分[15]、メダル13枚(=金4+銀8+銅1)が剥奪された[16]。その後、2018年2月1日にスポーツ仲裁裁判所の決定を受けて剥奪された13枚のうち9枚(=金2+銀6+銅1)のメダルが返還され、結果的に獲得した33枚から4枚(=金2+銀2)のメダルが剥奪されたことになった[17]2014年ソチオリンピックのメダル受賞数一覧(2014ねんソチオリンピックのメダルじゅしょうすういちらん)は、2014年2月7日から23日までロシアソチで開催された2014年ソチオリンピックの国・地域別メダル受賞数一覧。

開催国ロシアによる大規模なドーピングが発覚し、2017年12月までにロシア人選手25名が永久追放、メダル13枚(=金4+銀8+銅1)が剥奪された[18]。その後、2018年2月1日にスポーツ仲裁裁判所の決定を受けて剥奪された13枚のうち9枚のメダルが返還され、結果的に獲得した33個から4つのメダルが剥奪されたことになった[19]。そして2022年5月にメダルの繰上げが決められた[20]

国・地域別メダル受賞数一覧

ソチオリンピック メダル獲得状況
       最高が金メダルの国
       最高が銀メダルの国
       最高が銅メダルの国
       メダル獲得のなかった国
       大会不参加の国
       国内オリンピック委員会が未承認の国
国・地域
1ノルウェー ノルウェー (NOR)116926
2ロシア ロシア (RUS) (開催国)10[21]10[21]929[21]
3カナダ カナダ (CAN)1010525
4アメリカ合衆国 アメリカ合衆国 (USA)991028
5オランダ オランダ (NED)87924
6ドイツ ドイツ (GER)86519
7スイス スイス (SUI)72211
8ベラルーシ ベラルーシ (BLR)5016
9オーストリア オーストリア (AUT)48517
10フランス フランス (FRA)44715
11ポーランド ポーランド (POL)4116
12中国 中国 (CHN)3429
13韓国 韓国 (KOR)3328
14スウェーデン スウェーデン (SWE)27615
15チェコ チェコ (CZE)2439
16スロベニア スロベニア (SLO)2248
17日本 日本 (JPN)1438
18フィンランド フィンランド (FIN)1315
19イギリス イギリス (GBR)1135
ラトビア ラトビア (LAT)1135
21ウクライナ ウクライナ (UKR)1012
22スロバキア スロバキア (SVK)1001
23イタリア イタリア (ITA)0268
24オーストラリア オーストラリア (AUS)0213
25クロアチア クロアチア (CRO)0101
26カザフスタン カザフスタン (KAZ)0011
合計98[22]97[23]99[24]294

競技別メダル剥奪数一覧

すべてロシア選手から剥奪。

競技 種目
バイアスロン
詳細
女子7.5kmスプリント 0 1 0 1
女子24kmリレー 0 1 0 1
ボブスレー
詳細
男子2人乗り 1 0 0 1
男子4人乗り 1 0 0 1
合計2204

関連項目

脚注

  1. 1 2 - Last Medals - Sochi 2014 Olympics
  2. 札幌市ホームページ「第1章 過去5大会の大会概要及び札幌大会想定概要」
  3. Schedule and Results - Sochi 2014 Olympics”. 2014年1月30日閲覧。
  4. ソチオリンピック2014 競技会場 フィシュト・オリンピック・スタジアム- JOC”. 日本オリンピック委員会. 2021年10月5日閲覧。
  5. ソチオリンピック2014 競技会場 シャイバ・アリーナ- JOC”. 日本オリンピック委員会. 2021年10月5日閲覧。
  6. ソチオリンピック2014 競技会場 ボリショイ・アイス・ドーム- JOC”. 日本オリンピック委員会. 2021年10月5日閲覧。
  7. ソチオリンピック2014 競技会場 アイス・キューブ・カーリング・センター- JOC”. 日本オリンピック委員会. 2021年10月5日閲覧。
  8. ソチオリンピック2014 競技会場 アドレル・アリーナ- JOC”. 日本オリンピック委員会. 2021年10月5日閲覧。
  9. ソチオリンピック2014 競技会場 アイスバーグ・スケーティング・パレス- JOC”. 日本オリンピック委員会. 2021年10月5日閲覧。
  10. ソチオリンピック2014 競技会場 ルスキエ・ゴルキ・ジャンピング・センター- JOC”. 日本オリンピック委員会. 2021年10月5日閲覧。
  11. ソチオリンピック2014 競技会場 スライディング・センター・サンキ- JOC”. 日本オリンピック委員会. 2021年10月5日閲覧。
  12. ソチオリンピック2014 競技会場 ラウラ・クロスカントリースキー&バイアスロン・センター- JOC”. 日本オリンピック委員会. 2021年10月5日閲覧。
  13. ソチオリンピック2014 競技会場 ロザ・フトル・エクストリーム・パーク- JOC”. 日本オリンピック委員会. 2021年10月5日閲覧。
  14. ソチオリンピック2014 競技会場 ロザ・フトル・アルパイン・センター- JOC”. 日本オリンピック委員会. 2021年10月5日閲覧。
  15. 五輪=ソチ大会出場のロシア11選手に処分、ドーピングで”. ロイター (2017年12月23日). 2017年12月26日閲覧。
  16. ソチ五輪のロシア選手、銀メダリスト含む11人が新たに失格処分”. AFPBB (2017年12月23日). 2017年12月26日閲覧。
  17. THE COURT OF ARBITRATION FOR SPORT (CAS) DELIVERS ITS DECISIONS IN THE MATTER OF 39 RUSSIAN ATHLETES V/ THE IOC:28 APPEALS UPHELD, 11 PARTIALLY UPHELD”. スポーツ仲裁裁判所 (2018年2月1日). 2018年2月1日閲覧。
  18. ロシア選手団の派遣認めず=IOC、個人資格には道-平昌冬季五輪”. 時事通信社 (2017年12月6日). 2017年12月6日閲覧。
  19. THE COURT OF ARBITRATION FOR SPORT (CAS) DELIVERS ITS DECISIONS IN THE MATTER OF 39 RUSSIAN ATHLETES V/ THE IOC:28 APPEALS UPHELD, 11 PARTIALLY UPHELD”. スポーツ仲裁裁判所 (2018年2月1日). 2018年2月1日閲覧。
  20. Events from Sochi 2014 and Tokyo 2020 to have medals and diplomas reallocated”. IOC (2022年5月19日). 2024年8月11日閲覧。
  21. 1 2 3 剥奪後の値。
  22. ロシア選手から1枚剥奪。女子滑降で同タイムのため1位が2人いる。よって種目数98と等しい。
  23. 女子滑降で1位が2人いるため2位は無し。よって種目数98より1少ない。
  24. 男子スーパー大回転で同タイムのため3位が2人いる。よって種目数98より1多い。

出典

外部リンク

テレビ放送

詳しくはこちら

開催費用

ソチオリンピックの開催関連費用は、当初の予算では120億ドルだった。それが大幅に増額され、ロシアの公的機関やメディアの多くは510億ドルと報じた。ロシアの財務・会計コンサルティング会社FBKの戦略分析部に在籍したイゴール・ニコラエフは、667億ドルと推定した。2008年北京オリンピックを上回る、近代オリンピック史上最高額となった[7]。巨大な予算額の理由は、ソ連時代以来、新規事業がほとんど無かった道路、鉄道、病院、発電所などのインフラ整備が不可欠だったからである[8]

ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは、アメリカ人映画監督オリバー・ストーンとのインタビューで、次のように述べた。

「ソチの冬季オリンピックを準備していたとき、われわれはソチを通年型リゾートにする構想を持っていた。国際水準のリゾートだ。それを発表した当初は懐疑的な声も多く、不可能だと言う者も多かった。交通インフラもエネルギーインフラも整っていない、と。環境への悪影響や下水道システムの不備、宿泊施設の不足も問題視された。もちろんスポーツ施設など影も形もなかった。 それが今ではソチは通年型リゾートになった。冬はスキーを楽しみつつ、夜は海辺のホテルに滞在できる。山岳部と沿岸部を結ぶ高速鉄道があるからだ。自動車用道路も二つあり、20~30分で移動できる。ソチはすでに国際リゾート地になった」

「われわれはガスのパイプラインを二本敷設した。一つは海底を通り、もう一つは山腹を通るルートだ。発電所とピーク対応のための補助的発電所も造った。山腹を通る橋、トンネル、高速道路、ソチを囲む鉄道、そして四万室の宿泊施設も整えた。」

また、オリバー・ストーンによる、「投資資金はすべてあなたの友人、つまりあなたの息のかかったオリガルヒに渡ったという批判もある」との質問には、プーチンは次のように答えた。 「(笑)ほんとうにくだらない話だ。ばかばかしい。契約はすべて実力本位で決まったものだ。資金の相当部分が外国企業にもわたった。契約を受注した海外企業が稼いだ金額は10億ドルを超える。トンネル建設を国際的事業主体に任せたときには、カナダから専門家が来ていた。」[9]

競技の開始時間

スキージャンプ、フリースタイルスキーのモーグル、スノーボードのハーフパイプはナイターでの開催となった。

金メダル

大会マスコット

本大会のマスコット

2011年2月26日、2014年ソチオリンピックのマスコットがユキヒョウホッキョクグマノウサギの3体に決定したことが発表された[11]。後にユキヒョウは褐色のヒョウに変更された[12]。ホッキョクグマは1980年モスクワオリンピックのマスコット「ミーシャ」の孫とされる[13]

脚注

注釈

  1. インド政府がインドオリンピック委員会での委員選出選挙に対し不当介入したことで、IOCから資格停止処分を受けていたため、資格停止が解除された2月11日より前はオリンピック旗の下、独立参加していた。
  2. 2014年2月7日20時14分(ロシア時間)に式典を開始予定。ソチ五輪開会式、20時14分から始まる理由は Archived 2013年11月1日, at the Wayback Machine. 読売新聞 2013年10月30日閲覧

出典

  1. “Russian TV companies to broadcast Sochi Olympics as single pool”. Vestnik Kavkaza. 2012年2月2日. 2012年2月2日閲覧.
  2. “NBC Wins TV Rights For 4 More Olympic Games, All Events Will Be Live Either On TV Or Internet”. TV by the Numbers. 2011年6月7日. 2011年6月7日閲覧.
  3. “Update: NBC Bids $4.38 Billion for Olympic Gold”. Ad Week. 2011年6月7日. 2011年6月7日閲覧.
  4. 日本放送協会 (2012年2月8日). 2014年・2016年オリンピック放送権の合意について”. NHK 報道資料. 2013年9月30日閲覧。
  5. “SBS wins Olympic TV broadcast rights 2010-2016 for both Koreas”. M&C. 2006年8月2日. 2011年5月2日閲覧.
  6. “IOC awards 2014 and 2016 Olympic Games broadcast rights in Canada”. Olympic.org. 2012年8月1日. 2012年8月2日閲覧.
  7. アンドリュー・ジンバリスト:著、田端優:訳『オリンピック経済幻想論』ブックマン社、2016年、p110~111
  8. 「朝日新聞」2010年8月18日「(世界初2010)五輪開発、ソチ壊す 自然減り景観一変 2014年冬季大会開催地」
  9. オリバー・ストーン:著、土方奈美:訳「オリバー・ストーン オン プーチン」文芸春秋、2018年、p257
  10. 隕石メダル贈呈ひっそりと ロシア南部落下から1年記念 、スポニチ Sponichi Annex、2014年2月16日
  11. 五輪=ソチ大会のマスコット、ユキヒョウなど3種類に決定”. ロイター (2011年2月27日). 2017年12月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月8日閲覧。
  12. Stefan Sirucek (2014年2月7日). ソチ五輪マスコットの動物たち”. ナショナルジオグラフィック日本版. 日経ナショナル ジオグラフィック. 2017年12月8日閲覧。
  13. ミーシャの孫、ソチ五輪終幕告げる”. 日刊スポーツ (2014年2月24日). 2017年12月8日閲覧。

関連項目

外部リンク